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大雪山の父小泉岳と小泉秀雄タイトル
小泉秀雄フォト 大雪山系で最も地味な山、それは小泉岳かもしれません。
標高は2158m(最高峰の旭岳は2290m)もあるのに、頂上付近が真っ平らのため
目立ちません。山名を記した頂上標識すらないようです。比較的入山しやすい赤岳
に隣接し、大雪山中央部の雄峰・白雲岳にも近く、ひっきりなしに登山者が行き交
う山だというのに、山名も、その名のもとになった植物学者・小泉秀雄を知る人は
極めて少ないのが現状です。
1911年(明治44年)、25歳の小泉は、博物館の教諭として東京から上川中学校
(現・旭川東高)に赴任しました。以後、大雪全域を猛然と踏破します。その暇を
惜しんでの登山と植物採集の成果は、日本山岳会発行の『山岳』に発表した「大雪
山登山記」「北海道中央高地の地学的研究」で知られはしましたが、死後発見され
た膨大な植物標本と、詳細を極める山岳図・植物図譜は、まぎれもなく大雪山の
近代史を成すものでした。
しかしながら、小泉は旭川での9年の生活を終え、東京の共立女子薬学専門学校教
授を務めていた45年、現職中に他界。これほどの業績を残しながら、東京では大雪
山について周囲にまったく語ったことがありませんでした。
遺族や教え子たちは「小泉岳」があることさえ長く知らなかったということです。
黒岳や美瑛富士など数々の山の名づけ親であり、大雪山の父と呼ばれる小泉秀雄。
そして無名でありながら貴重な高山植物を有する「小泉岳」。
これほど彼の名にふさわしい山は他にありません。
高山植物の宝庫小泉岳フォト 平坦な小泉岳山頂フォト 現在の旭川東高等学校フォト
高山植物の宝庫
「小泉岳」
平坦な小泉岳山頂 現在の
旭川東高等学校
小泉岳イメージフォト

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